1歳4か月の時にOHANAがオープンし、ずっとOHANAと共に成長してきたSちゃん。
みんながご存知の通り、スタッフの子どもです。
そのスタッフは長女を保育園に預けながら、自身も別の保育園の保育士として勤務していたこともありました。
早番や遅番があり、週替わりで出勤と退勤時間が大幅に変化する変則勤務。
その上、長女は喘息もちのため夜中に発作を起こし、メディカルに通うことも毎月のようにありました。
もうこれ以上、有給は使えない。看護休暇も使い切った。
子どもは苦しんでいて、それを見ているのも辛い。
休みを取ることで周りに迷惑をかけているという罪悪感に押し潰されそうになり、子どもに無理をさせてまで働く意味を見出せなくなった母は、十数年勤め上げた公立保育園での職を辞することを決意しました。
それからしばらくして、OHANAのスタッフとして保育士復帰。
地域の子どもたちに保育士としての能力を発揮しながら、自身の子ども(次女と長女)をOHANAで保育し、仕事と家庭・子育てを両立してきました。
自分の子どもと、お預かりしている子どもを一緒に保育するのは簡単なことではありません。
『ママをとられた』ように感じる子どもが不安定になることもありました。
ママから離れられないこともありました。
それでも、子どもの気持ちに寄り添い、親同然に関わるスタッフの助けもあり、すくすくと育ったSちゃん。
ママから離れるだけで泣いていた頃がウソのように、
先日、幼稚園の親子離れて過ごすプレに、堂々と行ってくることができました☆
親と子を無理に引き離して、子どもを預けることをOHANAは推奨していません。
子どもが安心して過ごしていられるから、お母さんたちも後ろ髪引かれることなく、出かけることができる。
子育ては楽しいことばかりではありません。
大変なこともたくさんあります。
でもしっかり、じっくり子どもと向き合った時間は、確実に子どもを成長させ、自然と自分から歩み出す一歩の力になります。
親をはじめ、身近な大人にできることは
『無理に引き離すのではなく、自然と歩み出せるように最大限サポートすること』
なのです。
どんな時も、そばでサポートしていた母親や、家族、OHANAスタッフの存在があったからこそ、Sちゃんは自分に合った無理のないステップアップをしていけたのだと思います。
Sちゃんを教訓に、子育て世代へ無理のない子どもの育ちのアドバイスと、母親のリフレッシュのお手伝いをこれからも続けていきたいと思います。