先日、相模原市保育課が主催する救急法とリスクマネジメントの研修に参加してきました。
私も久しぶりの救急法の研修ではありましたが「勉強したことある」という自信があって参加したのですが、少し見落とす部分があったり、救急法の改定があったりして変わった部分もあり「研修に来て良かったぁ」と思いました。
リスクマネジメントの研修については、乳幼児の死亡事故が寝ているときに多く発生することや、異変に気付くのが遅れた時に重症化していることなど、想像するだけで背筋が凍るような研修内容で、改めて日々の訓練とスタッフ間の共通認識、記録の重要性を感じました。
『(訓練を)やっておけばよかった』と思うタイミングで訪れる、重大事故。
いつ自分たちの身にふりかかるか分からない状況で一番大事なのは『日頃の備え』。
ということで、今日は危機管理マニュアルの確認と救急法講習の研修をオハナ内で行いました。
緊急時、スタッフがそれぞれどのように行動するべきなのか、スタッフ間で確認・共通認識も持ったうえで、実技の練習を行いました。
親戚の消防士にご協力いただき、AEDの使い方から心肺蘇生法のやり方までレクチャーしてもらいます。
心肺蘇生法は人工呼吸と胸骨圧迫(心臓マッサージ)を交互に行うものですが、マウスピースなど感染防止の道具がない場合は人工呼吸はせず、心臓マッサージのみ行い、救急隊が到着するまで続けることが大事だそうです。
ずっと心臓マッサージを行うのは大変なことなので、向かい側に次の人が準備し途中で切れ目のないように交代して心臓マッサージを続けるそうです。
効果のない(弱くなった)マッサージを続けるより、効果的な(力のある)マッサージを長く続けることが大事だとのこと。
AEDが到着したら、AEDを使える人がすぐに用意をします。
心臓マッサージが続く傍ら、パッドを装着。その後、心電図の解析が始まるAEDの音声に合わせて行動します。
この時も、まだ心臓マッサージを続けます。
「ショックが必要です。離れてください。」というアナウンスが流れ「ボタンを押してください」と言われます。
電気ショックのボタンを押す人は傷病者に誰も触れていないことを確認してボタンを押します。
もし触れていると感電する恐れがあるため、必ず傷病者に誰も触れていないことを確認してボタンを押すことが大事だそうです。
また、これからの季節、水辺での事故が多くなると思いますが、水を伝って感電することもあるそうなので、傷病者を乾いた布(大きめのバスタオルなど)の上に乗せた状態でAEDを使うことが望ましいそうです。
AEDは一度ショックを行った後も引き続き心電図を計測し、必要であればショックが必要であるとアナウンスしてくれるそうです。
心肺蘇生法は救急隊が到着するまで継続です。
救急隊は到着すると、心肺蘇生を行っている人の向かい側に来て「1,2,3で代わります」などの声をかけ、交代してくれるそうです。
救える命があるなら、命を預かる立場にある私たちは、このような訓練をきちんと行わなければならないと改めて感じました。
訓練をすることで、足りないもの、知らなかったことを把握することができ、必要な技術と知識を身につけることができます。さらに、何を用意しておくべきか、緊急時にどのように対応するべきか、確認して共有しておくことで、いざという時に対応できるのではないかとも思います。
責任感の強いスタッフの多いOHANA。
日頃の安全安心保育のために、研修に参加してくれました。
それぞれの意識の高さが、子どもたちを守ってくれているのだと思うと本当にありがたく思います。
さらに、休日にも関わらず急遽、研修の講師をしてくれた親戚の消防士さんにも感謝です。
OHANAはこうした繋がりと絆で出来上がっているのだと実感した研修でした。